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2020.12.04 FRI

AWS re:Invent 2020 での新発表と、その周辺で気になった記事

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WRITTEN BY 後藤 和貴

こんにちは後藤です。

今年はオンラインでの開催となってしまった AWS の年一プライベートイベント AWS re:Invent ですが、昨年までのお祭り騒ぎ的な側面がなくなってしまい残念な反面、ライブ配信は時差を考慮して複数回配信されたり、オンデマンドでみれるものもあり、米国外にいる人にとってはやさしい開催方法になりました(となりの人と「うぉー」とか盛り上がれないのが一番残念)。

さて新発表・新サービスは30以上と言われてますが、中でも個人的に気になったものをピックアップします。技術面ではなく、ビジネスよりな選択でいこうかと。

ピザボックス型(?)AWS Outposts

オンプレミス環境に設置してAWSによるフルマネージドなサービスをシームレスに稼動させることが可能な Outposts に兄弟が増えました。ラックまるごとのサイズではなく、1Uと2Uのラックマウント可能な筐体だそうです。

単位の粒度が下がることでいろんなシーンで導入しやくなるって感じですかね。値段も当然下がるだろうし。増やしたり減らしたりもしやくなるのかな。

ところで久々に FAQ 見たらこんな記述が。

(一部引用)
Q: Is Resource Sharing available on AWS Outposts?
A: Yes. AWS Resource Access Manager (RAM) is a service that enables you to share your AWS resources with any AWS account or within your AWS Organization. RAM support lets you, the Outpost owner, create and manage Outpost resources – EC2 instances, EBS volumes, subnets, and local gateways (LGWs) centrally, and share the resources across multiple AWS accounts within the same AWS organization. This allows others to configure
VPCs, launch and run instances, and create EBS volumes on the shared Outpost.

同一 Organization 配下であれば、リソース共有して、複数の AWS アカウントでマルチテナント型利用が可能になってるのか。知らなかった。

AWS Wavelengh: Coming Soon in Tokyo with KDDI

5Gの特性の一つ低遅延を活かすことが可能なエッジサイドのクラウドサービス Wavelength がついに国内で商用提供開始予定。

日本では KDDI と組んでの提供ということで、リリースされたらアイレットとしてどう絡んでいくか個人的にもワクワクしています。

SQL Server からの移行を推進する Babelfish for Aurora PostgreSQL (Preview)

データベースのマイグレーションはすでにDMSでカバーされているけど、アプリケーションの移行を支援(補助)するために生まれたプロダクトが Babelfish。SQL Server 独自の T-SQL を Aurora が実行できるようにするための翻訳層(?)のような役割を果たすみたいですね。書かれている利点を読むと、アプリ改修の量を減らして、マイグレーションにかかる時間やコスト下げられる点、自分のペースでアプリのマイグレーションを進められる点などが上げられている。

マイグレーションの手法の幅が広がるのはいいですね。一方でやはり AWS ネイティブな環境への移行を推進するキーツールとも見える新ネタでした。

顧客の運用するデータセンター、他社のクラウドをもサポートするコンテナ管理サービス Amazon ECS Anywhere / Amazon EKS Anywhere

これまでも Outposts であったり、Wavelength でも ECS のサポートがありました。AWS 管理のハードウェア / データセンター外でもシームレスにそのリソースをふんだんに使ったコンテナデプロイ環境をシンプルに管理できていました。

今回の発表でのポイントは顧客が管理する、Outposts/Wavelength ではない、データセンターや他のクラウド環境までもリソース管理とする仕組みの提供です。Anthos のようなもの?(要調査だな)

デモ動画内では、自前の環境にサーバー2台(Ubuntu OS)があって、これらを ECS へ参加させる様子が見れます。SSM Agent を導入し、各サーバーを ECS へ参加させると AWS のコンソールでインスタンス同様に管理できるようになりました。あとはタスクを普通に動かすだけ。

最後にサーバーの種明かしが。自宅で動かしている Raspi 2台でしたとw

その他にも Mac Instances だとか、Lambda の Contair Image サポートだとか、いろいろありますが書き切れないのでこの辺で。(たった3つでギブアップとは…)

最後に外部のニュースで気になったものがあるのでピックアップ。

AWS も、ひそかにマルチクラウド時代に突入!?(ニュース記事より)

鋭い方はお気づきかもしれませんが、ECS Anywhere のデモを見ていると Customer data center の部分、他のクラウドでもいいんじゃないか?と思いますよね。

最近毎朝 Google News で適当にキュレーションされたニュース見てるのですが、その中でコレまで見たことないワードの組み合わせ「AWS」と「multicloud」が目に飛びこんできて目が覚めました。

(一部引用)
ECS Anywhere and EKS Anywhere — two new versions of AWS’ managed containers and managed Kubernetes services, both designed for customer data centers — can be used to manage applications running on Microsoft Azure and Google Cloud. Each service “works on any infrastructure,” according to the slide, and AWS confirmed to Protocol that they would allow customers to use its software to manage workloads running on other cloud providers.

「ECS Anywhere と EKS Anywhere は Azure と Google Cloud 上で動作するアプリケーションの管理も可能。Protocol 編集部はAWSに確認した」という記述が。技術的には問題なさそうですが、オフィシャルに他のクラウドと同時に利用できることを発言したとなると(クラウド業界が長いからだと思いますが)驚きを隠せません😳 これまでは Outposts や Wavelength 含むオンプレミスとのハイブリッドクラウドのような表現に留めることが多かったこともあり…

いずれにせよ、顧客目線で考えれば、複数のクラウドサービスを使うのはあたり前だし、AWS が持つようなハイレベルなフルマネージド機能を被せて管理できる方が望ましい状況になることは容易に想像がつくので(Google Cloud の Anthos、Azure の Arc しかり)足りないピースをしっかり埋めてきたのかなと思いました。

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後藤 和貴

執行役員 / エバンジェリスト。外向けにはイベントや勉強会などで講演する役割。社内ではマーケティング全般と新商品企画やPR戦略などを担当しています。