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2020.10.09 FRI

アイレット×VMware社
「CloudHealth by VMware」の一部を実装した「請求代行サービスadv.」の企画背景に迫る

馬場 勇樹

WRITTEN BY 馬場 勇樹

2020年6月に「AWS:請求代行サービスadv.」(https://cloudpack.jp/lp/invoice-adv/)が、「cloudpack」の新しいサービスとして誕生しました。

「AWS:請求代行サービスadv.」では、アマゾン ウェブ サービス(AWS)利用料が5%割引になるだけでなく、VMware社のクラウド管理プラットフォーム「CloudHealth by VMware」(以下、「CloudHealth」)の一部機能を使用できることも大きなメリットです。

今回は、「AWS:請求代行サービスadv.」の商品企画を担当したアイレットの高橋 慎一と、VMware社CloudHealth事業部の片倉様・木村様へのインタビューから、その魅力に迫ります。

・VMware社

片倉 俊輔様
CloudHealth事業部 シニアソリューションスペシャリスト

木村 正志様
CloudHealth事業部 シニアアカウントエグゼクティブ

・アイレット

高橋 慎一
事業戦略本部 研究開発・業務改善セクション セクションリーダー

上段:木村様、高橋 下段:片倉様

「CloudHealth」の一部機能を導入した「AWS:請求代行サービスadv.」が誕生!

――「AWS:請求代行サービスadv.」の企画背景を教えてください。


高橋: 2013年6月にAWSパートナーネットワーク(APN)(※1)において、日本初のAPNプレミアコンサルティングパートナーの一社として認定されたアイレットは、2010年からAWSの請求代行サービスの提供をスタートさせました。
昨今、世の中全体のクラウド化がすすみ、AWSの請求代行サービスに参入する競合他社も増えてきた中、多くの日本企業におけるAWS利用を牽引してきたアイレットだからこそ提案できる、ひとつ上の請求代行サービスをつくりたいと考え「AWS:請求代行サービスadv.」を企画しました。


※1)AWS パートナーネットワーク(APN)とは、AWSのエコシステムを支える重要な独立系ソフトウェアベンダー(ISV)、SaaSベンダー、PaaSベンダー、開発者用ツールベンダー、管理/セキュリティベンダーやシステムインテグレーター(SI)、戦略コンサルタント、リセラー、代理店、VARによって構成されております。


――サービスの特長を教えてください。


高橋: AWSの請求代行サービスは他社含めさまざまなプランがありますが、「cloudpack」の請求代行サービスは、手数料がかからずに利用料が割引になるのが特長のひとつです。今回のプランはその割引率が5%であることが、大きなメリットです。そして今回、「CloudHealth」の一部機能を導入したことも特筆すべき事柄です。


――VMware社のクラウド管理プラットフォーム「CloudHealth by VMware」ですね。
そもそも、「CloudHealth」はどのような特徴を持つツールなのか、教えてください。


木村様:「CloudHealth」は、クラウドのコスト・運用・セキュリティを最適化するクラウド管理プラットフォームです。現在、全世界で8,000社以上のお客様にご利用頂いており、年間の管理クラウドコストとしては110億ドル以上のリソースを管理しています。
特徴としては、この8,000社以上のお客様の25%のコスト削減に成功しており、コスト監視・最適化においてはリーダーポジションに位置しているソリューションであることです。
2018年8月のVMware社による「CloudHealth」買収後、日本の市場でも海外市場と同じくコストの管理・最適化は重要な位置づけであることがわかり、組織としては2020年の2月より日本でも「CloudHealth」専任のチームが立ち上がりました。

アイレットが日本の請求代行サービスで初めて「CloudHealth」を選んだ理由

――アイレットが「AWS:請求代行サービスadv.」のクラウド管理プラットフォームとして「CloudHealth」を選んだポイントを教えてください。


高橋:まずは、AWSに精通していると感じたからです。さまざまなクラウド管理ツールを検討していたタイミングで、AWSの新しい料金モデル「Saving Plans」がリリースされたのですが、その翌日に、VMware社さんからこの料金モデルに対応したサービスのリリースがありました。
このような素早い対応は、VMware社さんとAWSの強固なパートナーシップがないと実現できないことだと考えました。


――VMware社は普段からAWSのサービスに対して、素早い対応を行っているのでしょうか。


片倉様:高橋さんにおっしゃっていただいたとおり、2019年11月6日にAWSから発表されたSavings Plansに対して、「CloudHealth」では2019年11月7日にサポートをアナウンスしております。
また、m6gd,c6gd,r6gd等の新しい世代のインスタンスも既にサポートをしており、RightSizingやリザベーションの最適化にも対応しております。実績ベースで、AWSへの対応スピードの速さを評価いただいているかと思います。


――アイレットからの問い合わせや打診を、VMware社としてどのように捉えられましたか。


片倉様:「CloudHealth」では年間110億ドル以上のクラウドリソースを管理し、これらのリソースを最適化してきたベストプラクティスが詰め込まれています。
また、アイレットさんにおいては、日本でも有数のAPNプレミアコンサルティングパートナーであり、豊富な導入・運用実績、技術力をお持ちです。そんなアイレットさんと「CloudHealth」が協業することにより、お客様へさらなるクラウドの最適化を提供できると思いました。
日本における企業のクラウド管理の実情を見ると、コスト管理が煩雑で担当者に大きな負荷がかかっているケースが多いと感じます。そのような企業のお客様にとって、大きなメリットのあるサービスに必ずなると確信しました。


――タイミング的に、「請求代行サービスadv.」のサービス企画は、日本における「CloudHealth」の専任チームが立ち上がる前に動きはじめていますが、アイレットとして不安はありませんでしたか。


高橋:VMware社さんは、クラウド向けの商品やサービスのベンダーとしてリーダーポジションにあり、リセラー向けのクラウド管理ツールにおいても数少ないベンダーでしたので、特に不安はありませんでした。むしろ、ドメスティックな展開のみではなく、グローバルで評価されているサービスを展開しているという安心感がありました。
私が問い合わせた時点では専任チームはありませんでしたが、すぐにアイレット対応のチームを立ち上げてくださり、協業はスムーズに進行しました。


――VMware社としてどのような対応チームを構築したのでしょうか。


片倉様:日本での窓口対応はもちろん、オーストラリアに拠点があるアジアパシフィック管内のグローバルチームもともにサポートにあたりました。グローバルに活動しているチームなので、海外の類似事例も豊富に対応しており、そのノウハウや技術でアイレットさんからのご要望にソリューションを提供しました。


高橋:日本ではアイレットが初めてですが、海外では請求代行サービスに「CloudHealth」のサービスを導入している企業もあったので、VMware社さんの対応もスピーディかつスムーズでした。オーストラリアと日本はほとんど時差がないので、円滑にコミュニケーションが取れました。
コロナ禍以前には、オーストラリアの担当者が日本にも何度か足を運んでくれるなど、このプロジェクトや日本市場への高い期待感を感じましたね。


片倉様:もともと日本語をまったく知らなかったオーストラリアのスタッフが、日本の単語をいくつか覚えるほど、高橋さんと打ち解けていました(笑)。
日本のスタッフも含め、いいチームワークでプロジェクトを進行することができたと感じています。


オーストラリアのチームメンバー

Richard Economides
ソリューションスペシャリスト・マネージャ


Rhys Shannon
チャネルセールス・マネージャ


Matthew Jennings
テクニカルアカウントマネージャ・リーダ


クラウドの高度な可視化が可能に

――そのような手厚い対応力の他に、アイレットが「CloudHealth」に感じた利点は何ですか。


高橋:クラウドの高度な可視化機能が使用できることです。請求代行を利用される企業のクラウド運用への負担を減らすことができるため、社内にエキスパートがいなくても、適切な運用を可能にするツールだと感じました。


――“クラウドの高度な可視化機能”とは、具体的にどういうことなのでしょうか。


木村様:さまざまな切り口から、コストやクラウドの利用状況を見える化できることです。例えば、月の途中であれ、1時間毎やサービス毎に発生している料金を確認することができます。コストトレンドの把握とコスト削減機会を管理することができることは、請求代行を利用されるお客様にとっての大きなメリットとなると考えています。


――AWSの既存管理ツールよりも、柔軟性が高いということですね。


高橋:細かな権限設定ができることで、アイレット側もお客様側も柔軟に管理が可能になることも利点でした。さらに、試用ができること、VMware社さんからのサポートが充実していることにより、スムーズに導入できると判断しました。


――お客様側から見たサポート体制はどうですか?


高橋:「CloudHealth」の基本的な操作やサーバー設定、各種 AWS プロダクトの利用方法などで疑問があれば、cloudpack のサポートエンジニアから丁寧なサポートを受けることができる「cloudpack サポート」が無料で付帯しています。
アイレットとVMware社さんが強固なパートナーシップを組んでいるので、さまざまな疑問やご相談に対して、しっかりとしたサポートがご提供できると確信しています。

「CloudHealth」イメージ

ユーザーエラーを未然に防ぐ運用に注目

――セキュリティ面でも「CloudHealth」が優れた機能があるとのことですが、どのような点で優位性があるのでしょうか。


木村様:クラウドの運用では、特にユーザ側の設定間違い等から発生する事故(ユーザーエラー)を防ぐ必要があります。現在クラウドのセキュリティ事故の大部分は、このユーザーエラーから発生しており、クリティカルな例としては、S3設定をパブリックに対して許可してしまい顧客情報が漏洩したケースがあります。
「CloudHealth」では、このようなクラウドの設定に対してのガバナンス機能を提供しており、CIS(Center of Internet Security)が定義しているベストプラクティスに対して、ポリシーベースで管理を行っています。


高橋:サーバー、データセンターのセキュリティはAWSが提供していますが、実際に利用する側があえて穴をつくってしまうような設定にしていないかを気をつける必要があるということです。
それらを管理して運用していけるようにサポートするポリシーベースの管理機能があるというのは、これからのクラウド利用において、注目されるべき点だと考えています。


ワールドワイドで培ったベストプラクティスをサービスに反映

――ここまで、「AWS:請求代行サービスadv.」に「CloudHealth」が導入された経緯や、導入のメリットをお伺いしてきましたが、改めて今回アライアンスを組んだ感想を聞かせてください。


片倉様:アイレットさんとやり取りさせていただいた中で驚いたのは、とにかく、お客様へのサービス提供までが早いことです。顧客へのメリットとなることはすぐに対応されており、さすが日本有数のクラウドパートナーだと感じています。今後もお客様のメリットとなるサービスが次々と出てくると予想しております。


高橋:VMware社さんにはかなり手厚くサポートいただいたので、非常に助かりました。
オーストラリアのチームからも「CloudHealth」を扱う上での注意点や、フィードバック、アイレット側が気をつけるべきノウハウを、豊富な経験をもとに惜しみなくインプットしてもらいました。やり取りの中で、今回の取り組みに対して非常に率直に期待感を示してくださったので、こちらとしても成功させなくてはというモチベーションが上がりました。


片倉様:ワールドワイドで培ったベストプラクティスを生の声としてお伝えできたことで、「CloudHealth」のベネフィットを最適な形でサービスに盛り込んでいただけたのではないかと思っています。

今後も「cloudpack」×「CloudHealth」に期待

――今回の「AWS:請求代行サービスadv.」の他に、「cloudpack」×「CloudHealth」の今後の展望はありますか。


高橋:「AWS:請求代行サービスadv.」では、社内運用から大きく外れないように「CloudHealth」の一部機能のみを提供していますが、コストの最適化や、クラウドの運用支援に関する新たなサービス企画を検討する中で、機能を解放することも視野に入れていきたいと考えています。
また、AWSに関わるサービスだけでなく、アイレットがプレミアサービスパートナーの認定を取得しているGoogle Cloud Platform(GCP)の請求代行サービスにおいても、「CloudHealth」の活用を模索できないかと考えています。
今回の取り組みで、VMware社さんとのシナジー効果によって、アイレット単体では不可能なスピードでサービスを成長させていくことができると確信しましたので、今後もパートナーとしてさまざまなプロジェクトをご一緒に実現したいと考えています。


木村様:光栄です。今後とも精一杯ご支援させていただきます。

――最後に「AWS:請求代行サービスadv.」を検討されている企業やご担当者に、一言お願いします。


片倉様:今回の「AWS:請求代行サービスadv.」に実装されている「CloudHealth」の機能は、コスト管理を自前のエクセル表で行っていたり、複雑なツールを使って苦労されたりしているお客様に対し、より管理しやすく最適化しやすいソリューションをご提供できるものだと考えています。
一度ご体験いただくと、その違いを明らかに感じていただけると思います。ぜひ、ご検討ください。


高橋:市場最安値ともいえる割引率である上に、「CloudHealth」の高度な機能を追加料金無しで使用できるのは、あまたある請求代行サービスの中でも類を見ないプランだと自負しています。
現在、別の請求代行サービスをご利用の企業様も、これから請求代行サービスを使いたいと考えていらっしゃるお客様も、ぜひお気軽にお問い合わせください。


高橋「ぜひご検討ください!」

「AWS:請求代行サービスadv.」(https://cloudpack.jp/lp/invoice-adv/