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2020.05.01 FRI

AWS主催の「ANGEL Dojo」で受賞したアイレット若手エンジニア4名の挑戦と成長とは

羽鳥 愛美

WRITTEN BY 羽鳥 愛美

2020年1月から3月にかけて行われたAWS(アマゾン ウェブ サービス)主催の若手エンジニア向けプログラム「ANGEL Dojo」。アイレットからは入社1~2年目となる4名の若手社員が参加し、「OLP Learn and Be Curious賞」を受賞しました。

「ANGEL Dojo」とは、「ANGEL(APN Next Generation Engineer Leaders) Dojo」の略。つまり、APN(AWS Partner Network)のパートナー企業に属する次世代を担う若手のエンジニアが、週2~3回の講義(Workshop)と毎週金曜日に終日開催するワークDayにおける「疑似プロジェクト」の進行により、クラウドネイティブな手法やマインドを学ぶ育成プログラムです。
(詳しくはこちら: AWS公式ブログ

「ANGEL Dojo」は今回、初開催。APNプレミアコンサルティングパートナーであるアイレットの若手エンジニア4名は「ANGEL Dojo」を通じて何を学び、何を生みだし、何を感じたのか。広報の羽鳥がインタビューを通じて迫っていきます。

写真左から
– クラウドインテグレーション事業部 茅根 涼平(18年4月入社)
– 第四開発事業部 杉浦 佑介(19年4月入社)
– アジャイル事業部 檜山 雄太郎(19年4月入社)
– 第一開発事業部 田端 絃矢(19年4月入社)

なぜ「ANGEL Dojo」に参加したのか

まず、皆さんがなぜ「ANGEL Dojo」に参加しようと思ったのか教えてください。


会社からの周知や、上司からの「こんなのあるよ」といった声かけで、チームの全員が自主的に参加を決めました。私の場合、ゼロからチームで開発を行っていく疑似プロジェクトだということに最も魅力を感じ、参加したいと思いました。普段インフラのエンジニアをしている自分にとっては開発業務について学ぶいいチャンスだと思ったからです。


私も、業務ではクラウドのインフラエンジニアをしているため、ゼロから開発を経験することができると聞き興味が湧きました。開発部門は普段どんなふうに、どんな気持ちで開発しているのだろうということも知りたいな、と。また、クラウドネイティブの手法を学べるということだったので、クラウドエンジニアとして自分がどう成長できるかも楽しみでした。


私は開発部門で働いていますが、普段の業務ではお客様の要望をベースに開発を進めていくので「何をつくるか」から自分たちで考えていくという経験は、いつもと違う部分の頭を使う機会になり、今の自分に必要なチャレンジだと思い参加しました。


正直に言うと、私ははじめ参加するつもりはありませんでした。ただ、同期の檜山くんと田端くんが参加すると聞き、「楽しそうだな」と思い参加することにしました。きっかけはそんな感じだったのですが、成長できるとてもいい経験になりました。

上司やチームの仲間もプロジェクト参加を後押し

週3~4回が約3ヵ月と、かなりの時間を費やさなければいけないプロジェクトなので、当然業務に支障は出ますよね。会社からの周知や上長からのすすめで知って参加したとのことですが、逆に反対はされなかったですか?


実はそのときの業務状況を考えると無理だろうなと思っていたのですが、上司が「行っておいで!」と背中を押してくれました。他社の参加者の中には、このプログラムを自分で調べて来た人もいました。アイレットでは、会社全体で周知してくれて上司やチームが応援してくれる状況だったので、恵まれていると感じました。


私も快く送り出してもらえました。私が所属している事業部は人数が少ないのにもかかわらず、「自己研鑽のために行ってこい」と。参加するという行動力をまず評価してもらえたのが、ありがたかったです。


私も、上長やチームのメンバーが「チーム全体で業務はサポートするから」と言ってくれたのでとても心強かったです。


私の場合は「行くことは素晴らしいし、OK!でも、仕事量は変わらないよ」と冗談まじりに言われました。ポジティブに捉えればエールですね(笑)

Amazonの文化や考え方から、専門的技術、クラウドネイティブな手法まで吸収

週2~3回の講義(Workshop)と金曜日の終日「疑似プロジェクト」に取り組むワークDayがあったとのことですが、まずは印象に残っている講義内容について聞かせてください。


まず一番印象に残っているのは、キックオフミーティングでAWSの方が語られていた「たくさん働き、達成感を楽しみながら、歴史を変える」といった働き方の姿勢に感銘を受けました。講義では、AWSの基礎中の基礎から、DevOps, CI/CDなど、これからどんどん広がっていくのであろうクラウドネイティブな手法についてレクチャーやハンズオンがあり、普段の業務では触れることのない部分についても学べたことが印象的でした。


AWSサービスの基礎的な部分だけでなく、開発時における行動管理の手法や、内面的な考え方などすぐに実務に取り入れていけそうな事柄について吸収できたのがよかったです。


私は基礎的なインフラ構築の講義が印象に残っています。普段開発をしているため、インフラ部門のスタッフはこういったことをしているんだ、と理解することができてよかったです。ハンズオンもあったため理論だけでなく、実感としても学ぶことができて、いい経験になりました。


私は、IoTの講義が印象に残っています。とても興味深かったため、今後IoTに関する業務にも挑戦したいなという思いが芽生えました。そのため、疑似プロジェクトでもIoT技術を使用したアイデアも企画しました。


講義が、疑似プロジェクトを進めていく上でも役立ったんですね。

ユーザー視点で企画することからスタートした疑似プロジェクト

次に、その疑似プロジェクトについても詳しく聞かせてください。


毎週金曜日が疑似プロジェクトのワークDayでした。AWSの本社に出向き、実際の開発さながらに、企画~実装の過程をチームで実施し、発表まで行いました。チームごとに1名のPSA (Partner Solutions Architect)という、AWSの担当者の方がメンターについてくださり、企画段階でのフィードバックや、技術面、進行面でのアドバイスをもらうことができました。


お題のようなものはあったのでしょうか?


初日には講義があり、ユーザー視点でモノをつくる「ワーキングバックワーズ」(Start with the customer and work backwards)というアプローチを学ぶことができました。その視点で企画をすることが基本としてありました。開発後に成果物に合わせて企画書をつくるのではなく、考え方の設計書として「何をつくるのか」を考えた段階で企画書をつくる、というのも特徴的だと思いました。


企画内容の「お題」やターゲットは自由でしたが、AWSサービスを使うことは必須でした。


AWSサービスを使用したユーザー視点のモノづくり、という自由度の高い課題だったのですね。スムーズに企画はできましたか?


なかなか難しかったですね。「ユーザー視点」に立つためには、やはりユーザーの気持ちをわかっていないといけないので、自分たちの身の回りで困っていることを出していくことから考えはじめました。でも、自分たちから出たアイデアを調べてみると、既に世の中にあるサービスも多くて。まったく新しいモノをつくりたかったので、苦労しました。


例えば、どのようなアイデアが出ましたか。


私たちエンジニアの共通の困りごととして、運動不足があげられました。そこで、テクノロジーを使用した運動不足を解消するようなサービスを思いつきました。


先ほど言ったように、IoTに取り組んでみたかったので、IoTを使用した植物栽培のサービスも考えました。でも、それらはやはり、既にリリースされているサービスがありました。

AR技術を用いた家具モデル表示アプリを企画!

苦労した中、実際にはどのような企画で進めることにしたのでしょうか。


ARを用いた家具モデル表示アプリをつくることにしました。家具+ARということで、名称は「KARGU(カーグ)」です。


私は就職により上京したのですが、引っ越してきたのがギリギリだったので新しく住む部屋の家具をそろえきれずに入社を迎えてしまい、大変でした。そのようなときに、店に通わなくても部屋の間取りなどに合う家具を購入できたらいいなと思ったのが、企画の発端です。


チームメンバーが同じ世代なので、「新社会人になって困ったこと」という観点でも共感できたので、そのアイデアで企画書を完成させ、AWSのメンターの方からのフィードバックを受けました。


その時点での企画への評価はいかがでしたか。


「新しい」と思って考えたアイデアだったのですが、実際には家具量販店などで既存のサービスがあることを指摘され、企画をブラッシュアップするアドバイスを受けました。


既存のサービスでは「家具量販店で販売している家具を自分の部屋に配置した状態のシミュレーションをしてくれるAR」というサービスが多かったので、「自分の部屋の空きスペースをARが計測してくれ、その値からスペースに合う家具を提案してくれるサービス」にしようというブラッシュアップを行うことができました。フィードバックにより、ワンランク上の企画にすることができたと思います。また、この企画の実現にあたり「Amazon Sumerian」という、日本ではまだあまり普及していないAWSのAR/VR制作ツールを使用することに決めました。その点でもよい評価を受けることができて、チームの自信につながりました。

AWS注目のツール「Amazon Sumerian」の使用に挑戦

一般的にあまり普及していないツールを使用することにしたのはなぜですか。


新規性もあるし、チャレンジになると思ったからです。でもその分、とても大変でした。もちろん、AWSの方々からは事前に丁寧にレクチャーしていただけたのですが、実作業の段階において自分たちで調べるとなると資料があまりなく、あったとしても英語のものばかりで、とても苦労しました。


普段使っている開発の言語とはまったく別ものだったので、一から学んでいく必要があったんです。


技術的にも本当につくることができるのかどうか不安で、このままでは完成できないかもしれないと思ったこともありました。

アイレットの先輩社員からの心強いサポート

どのように乗り越えていったのでしょうか。


アイレットの先輩社員の方々に必死に働きかけて、たくさん助けてもらいました。たまたま「Amazon Sumerian」を業務で取り扱っている先輩がいたので働きかけたところ、たくさんヒントをもらうことができました。その他の先輩方にもいろいろと教えてもらい、自分たちでも吸収していったことで、不安が徐々に「できる!」という確信に変わっていきました。


こちらから働きかけたときはもちろん、開発がうまくいかなくて頭を抱えているときに、社内の先輩方が「大丈夫?」と声をかけてくれたのも、心強かったです。


私はチームの3名がいる虎ノ門とは少し離れた「海岸オフィス」という場所で働いているので、今回のプロジェクトを通じて、虎ノ門にいる先輩社員の方々にもいろいろと助けてもらうことができ、関わりが増えたのは収穫でした。


もちろん先輩社員の方々に頼るだけではなく、メンバー同士で業務時間外に集まり試行錯誤を繰り返しました。一歩進むごとに新たな問題が出てきて、それをみんなでひとつずつ乗り越えていきながら、やり遂げました。

チャレンジ性が評価され「OLP Learn and Be Curious賞」を受賞!

アイレット社内の人たちを巻き込みながら、4名のチームワークで実装までつくりあげられたんですね。最終発表では見事「OLP Learn and Be Curious賞」を受賞とのことですが、これはどのような賞なのですか。


AmazonにはOLP(=Our Leadership Principles)という14項目からなる信条があって、そのひとつである『Learn and Be Curious』=「リーダーは常に学び、自分自身を向上させ続けます。新たな可能性に好奇心を持ち実際に追求します」という項目について我々のチームが突出していたということで、特別にいただけた賞です。

具体的にはどういった部分が評価されたと思いますか。


やはり「Amazon Sumerian」を使用したというチャレンジ性が評価されたのだと思います。途中までは他社に比べて遅れている方だったので、受賞できたことには正直驚きました。最終発表まで走り抜けられたのは、周囲のサポートあってのことなので、本当にありがたいです。


大変だったときを知っている社内の先輩方からも「本当に良かったね!」と言ってもらえました。

新たに芽生えたリーダー意識

「ANGEL(APN Next Generation Engineer Leaders) Dojo」やAmazonのOLP(Our Leadership Principles)には「リーダー」というキーワードが見られますが、リーダー意識というのは芽生えたのでしょうか。


長期的に物事を考える、全体のために行動する、「この仕事は僕のではない」とは決して口にしないなどの、リーダーシップ性やオーナーシップを学ぶことができたと思います。現時点ではまだまだですが、実行していきたい考え方だと思いました。


「自分がやらなくても誰かがやってくれるだろう」という考え方はなくなり、まず自分が主体的に取り組んでいこうという意識が芽生えました。


私は、そんな檜山くん含むチームメンバーにいい刺激をもらいました。その様な姿を目の当たりにすると、自分も頑張らなきゃなと鼓舞されました。

「ANGEL Dojo」でのチャレンジや成長は、業務での活躍へとつながる

最後に「ANGEL Dojo」に参加して良かった点や、今後「ANGEL Dojo」への参加を考える若手エンジニアへのメッセージがあればお願いします。


「ANGEL Dojo」は、ただ疑似プロジェクトを自由に行うというものではなく、AWSの方が講師として行ってくださる実践的な講義(Workshop)があったり、各チームにAWSの方がメンターについてくださったりと、サポートがかなり充実しているので、経験の浅い方でも安心してチャレンジできると思います。実際に入社一年目の私も、講義や様々なアドバイス、サポートを受けることでなんとかやり遂げられました。技術的な面だけでなく、「プロジェクトの進め方」「考え方」というところからしっかりと学ぶことができたことで、成長できたと思います。


「ANGEL Dojo」への参加は、とてもいい経験になりました。正直とっても苦労したんですが、つくるものの難易度も自分たちで設定できるので、自分たちで決めたからには完成させなければいけないという思いも芽生えますよね。達成することによって自信もつきますし、新しい手法や考え方も学べるので、若手エンジニアにとって成長できる場だと思います。相当の覚悟を持って挑んでほしいと思います!


参加して良かった点は、顧客基点での意識が高まったことです。実務においても、お客様へのヒアリングに活かしていけると感じています。また、AWSの方々と直接関わることができるいい機会になりましたし、プロジェクト終了後も関わり続けられるので、今後の業務にもプラスに働くと思っています。「ANGEL Dojo」への参加は、やる気のある人にはおすすめしたいです。他のAPNパートナー企業の若手も参加しますし、同世代の熱気を感じられて「負けていられないぞ」という刺激を受けることができるいい機会だと思います。


このプログラムではAWSの技術面だけではなくて、普段の業務だけではなかなか習得することができないチームでのプロジェクトの進め方を学ぶことができて、大きく成長できました。チーム内外の人に自分から働きかけることができるようになった自分自身の変化も感じています。また、今回の経験を通じて開発に興味が湧き、個人的にプログラミングの勉強もはじめました。いつか開発に携わって、いちからアプリを制作してみたいなと思っています。参加する前と参加した後では意識も変わり、新たな興味も生まれたので、参加を考える若手エンジニアの方にはチャレンジしてほしいなと思います。

編集後記

AWS初の試みとして行われた「ANGEL Dojo」でしたが、アイレットの若手エンジニアが多くを吸収して成長してくれたことが、それぞれの言葉やその後の行動からひしひしと伝わってきました。

アイレットでは今回の「ANGEL Dojo」のみならず、AWS本社をはじめとした社外で行われる研修やイベント、プロジェクトなど学びや成長につながる場には、積極的に若手社員を送り出しています。もちろん、社内でも技術研修、AWS研修などが充実していて、学び合う風土が息づいています。

成長し続けるアイレットの若手社員の活躍にどうぞご期待ください!

最後まで読んでくださりありがとうございました。

羽鳥 愛美

羽鳥 愛美

2016年3月入社。アイレットの広報担当。 新潟県小千谷市出身。おいしいお肉とビールが好き。