share facebook facebook twitter menu hatena pocket slack

2017.12.28 THU

『タラレバ』はみっともないが役にたつ

増田 隆一

WRITTEN BY 増田 隆一

こんにちは、cloudpack.media編集長の増田です。
今さらなタイトルで年末に笑いをばらまきにきました。

筆者はマーケに採用にと奔走した1年でしたが、「どういう発想でそんなアクティビティを思いつくんだ」的なことを、第三者から何度か聞かれたことがありまして。自分ではあまり特異な発想をしているつもりがなく、そんな質問にはまともに答えてこなかったのですが、年の瀬も迫る中で、ちょっとだけ向き合ってみることにしました。

機会損失が「大っ嫌いです!」

筆者の場合、マーケも採用も打ってでた施策が、想定通りにうまくいくことなんてほとんどありません。あまり表には出しませんが、驚くべき割合で失敗ばかりしています。

とはいえ、さすがに小さな失敗に留めるリスクコントロールだけはやっています。小さい失敗を繰り返す中で、いちいち立ち止まっては考えて、何かしらの学びを得て、修正・補正を繰り返しています。いつでも立ち止まっては、やり直しています。

筆者が日々マーケのメンバーに伝えている指針は、いかにして『機会損失』を減らすかということ。

あれやっておけば良かったかな、なんて後悔するぐらいなら、思いついたら即行動することを奨励しています。立ち止まりながら、小さい失敗を補正し続けながら経験を積み上げることが大事なのであって、何もやらずに失敗を経験しないことの方が失敗であり機会損失だと思うわけです。

『タラレバ』が機会損失を減らす

「タラレバばかり言ってたら こんな歳になってしまった」というセリフで知られる『東京タラレバ娘』もそうですが、一般的に「タラレバ」とは事実とは異なる仮定をして後悔すること、「しても仕方がないこと」を意味しています。

あの時こうして「たら」、あそこでこうして「れば」、という、意味のない後悔の言葉として使われます。誤解もされやすく、ただの言い訳に聞こえてしまうからよくない!と躾けられた人もいるかもしれません。

しかし筆者は、特にマーケの仕事をする人にとって「タラレバ」は大事な要素だと考えています。

例えば、イベントで集めた名刺リストから絞り込んで100件のフォローを行うとします。成果はまずまずだったとしましょう。しかし1年後、名刺リストの101件目にあったユーザー企業が、同業他社の大規模導入事例として発表されました。マーケの仕事をしている人なら、相当に悔しいはずです。

あのとき101件目までフォローしてい「たら」自社の事例になったのかもしれないと考えること、それを学びとしてきちんと次の行動に反映することが、機会損失を減らすことにつながると思うのです。

小さな失敗を繰り返し「タラレバ」しながらすぐ行動に移して、もう一段深くチャレンジする。cloudpackのマーケが日々やっていることは、ただこれだけな気がします。

内にある「タラレバ」

昨日と今日で世界がまったく変わってしまった、そんな風に感じる出来事や事件が、生きているといくつかあります。

例えば筆者の場合、『3.11 東日本大震災』。

語るまでもありません。津波で多くの命が失われました。自分たちが、あまりにも脆くて壊れやすい場所で、刹那に生活していることを痛感した出来事でした。

あの日、会社から自宅まで徒歩で帰宅する途中、日常と非日常の境界線を感じたのを記憶しています。

薄暗くなってきた時間帯、駅の近くにある居酒屋の前を通り過ぎたとき店内には普段どおり酒を飲み交わす人々がいるのに、その頭上に置かれたテレビには、どす黒い津波が街を襲う映像が流れていました。

その映像が多くの人々の命と生活を奪う瞬間だったと知るのは、26kmもクタクタになるほどに歩いて、深夜ようやく自宅にたどり着いた後でした。自分の中にあった何かが絶望的に失われた気がしました。

地震の直後、指定の避難場所ではなく、高台に避難した人たちが助かりました。

もっと多くの人々が高台に避難できていたら、誰かが高台の避難場所に誘導していたら、原発の冷却電源が失われなかったら、ああだったら、こうだったら…考えれば考えるほどに、タラレバが湧いてくる出来事になりました。

そういえば『君の名は。』

東日本大震災を経て私が感じた「タラレバ」を、新海誠監督も同じように感じて『君の名は。』という物語を組紐のように紡いだのかどうかは、いつかご本人に聞いてみたいところですが、「タラレバ」が重なり合って多くの人の命が助かる物語のラストに、私は『希望』を感じることができました。

「タラレバ」がもたらすイノベーション

「タラレバ」がなかったら生まれなかった製品・サービスが、たくさん存在するのも事実です。

iPhoneが誕生して『スマートフォン』という言葉が生まれ、ネットにつながる便利な製品を『スマート●●』と呼ぶようになりました。『スマート家電』とか『スマートウォッチ』とか、他にもいろいろ。

いまあるITと無関係の製品が、もしネットにつながっ「たら」、どんな風に便利になるのか、この製品があのサービスと連携す「れば」、私たちの生活がどう変わるのか。そうして動いた人たちの手によって、私たちの住む世界を一変させてしまうような新しい製品やサービスが誕生しています。

ちなみに「あんなこといいな」で始まるドラえもんの主題歌も「タラレバ」だらけなんですよね。知恵を絞って「タラレバ」し続けたら、「できたらいいな」から「できた」に変わる日がいつかやってくると、ドラえもんも説いているのかもしれませんね。

来年もcloudpackマーケは「タラレバ」で

冒頭のとおり、突飛な発想をしているわけでもなく、コツコツとPDCK(Kはカイゼン)を回しているだけなんだ、とご理解いただけたかと思います。

来年もマーケチームはひたすら「タラレバ」しながら、イノベーティブじゃなくてもいいから、何かしら新しいモノ・コトを実現していきますので、お楽しみに!

(オマケの一言:cloudpackマーケでは、一緒に「タラレバ」できる人を募集中デス!)

この記事は増田隆一(marketing communication, cloudpack)が書きました。

増田 隆一

増田 隆一

2015年にアイレット入社。cloudpackのマーケティングコミュニケーション担当 兼 採用マーケティング 兼 cloudpack.media編集長。ネコを愛する泡盛マイスター。虎ノ門界隈の飲食店制覇という壮大な野望を遂行中。