こんにちは!cloudpack広報の羽鳥愛美です。

ミーハーな私は、2016年7〜9月期のTBS火曜ドラマ(22:00放送)『せいせいするほど、愛してる』にはまっています。

女性なら誰でも憧れる『ティファニー・アンド・カンパニー・インク』が、ドラマに全面協力していることもあり、毎回キラキラな世界にうっとりしながら観ています。

(ストーリーが不倫モノなので、昼ドラ並みにドロドロした展開ですが……そして来週はいよいよ最終回!)

主役の『栗原美亜』を熱演している武井咲ちゃんはティファニーの広報担当ということで、ドラマを通じて「広報の仕事ってなんかキラキラしてる!」とか「楽しそう!」とか思っている方も多いかもしれません。

そこでドラマに影響されがちなcloudpack広報の私が、バリバリIT企業の広報がどんな活動をしているのかその実態を少しだけご紹介します。
(今回は就活生向きかな?)

広報・PRとは(そもそもな話)

「PR」とはPublic Relations(パブリックリレーションズ)の略語で、これを日本語訳したものが「広報」です。

広報・PR活動は『企業、行政、学校、NPOなどあらゆる組織体が、それを取り巻く多様な人々(今日ではその組織となんらかの利害関係がある人々をステークホルダーと呼ぶ)との間に継続的な“信頼関係”を築いていくための思考・行動』のことをいいます。

引用元:日本パブリックリレーションズ協会

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広報の基本的なお仕事

  • プレスリリース作成・配信
  • 記者発表会など各種イベントの企画・実施
  • 取材対応
  • 新聞、雑誌などのクリッピング
  • 社内への情報共有(社内報作成等)
  • ソーシャルメディア管理
  • 危機管理対応

と、まあいろいろあるわけですが、広報のもっともわかりやすい成果は、メディアでの『露出』です。

また、広報の仕事の範囲は企業毎に異なるケースもありますが、広報の本来の役割は『自社の本来の姿を誤解なく、正確に、認識・理解してもらうためのコミュニケーション活動』にある、と私は考えています。

メディア露出から得られる効果(一般論)

  • マーケティング効果(認知度アップによる売上の増加)
  • 財務効果(金融機関や投資家からの信頼度アップ)
  • 採用効果(認知度アップにより入社希望者の増加)
  • 組織のモチベーション効果(社員のやる気アップ)

実際にはそんな簡単に効果が得られないのですが、上記のような効果が期待できると言われていますので、日々さまざまな手段で、cloudpackを知っていただくための情報発信活動をしているのです。

cloudpackの広報

cloudpackに広報専任のチームが発足したのは2015年あたりから。

cloudpack事業が成長軌道に乗ったところで、広報経験者を採用しようという経営判断があったそうです。

広報といっても、単にcloudpackに関する情報発信をするだけではなく、ブランディングとレピュテーションをマネージしながら(両立させるのはとても難しいんですけれど)、cloudpackの価値を誤解なく正しく伝えていくのがミッションです。媒体選びからメッセージの出し方まで、入念にかつ地道にコツコツと取り組むことの方が多いです。

B2Cならば、購入者=決裁権者であることがほとんどなので、派手な露出や認知活動をすることが多いのでドラマのような『キラキラ広報』だと勘違いされやすいのですが、現実の広報は本当に深く考えて行動する地道な仕事が多いです。

特にcloudpackのようなB2Bの世界では、お客様企業の現場から決裁権を持つ人まで多岐にわたる役職の人たちの認知を獲得しなければなりません。派手さよりも適切なメッセージを、決裁に関与するそれぞれの役割の人にお届けすることが重要だと言われています。

私は「広報」の担当者として仕事をしていますが、上司は「マーケティングコミュニケーション」として、もう一段階上のレイヤーで幅広く全体を見渡してマネージしています▼

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上司に『PR・羽鳥愛美としてキャラ立ちしたい!』って言ってみたことがあるんですけれど、一笑されてしまい、いわゆる『PR』としてではなくて『マーケティングPR』として「せいせいするほど、考えろ」と軽く否されたことも。

実際のところ、広報が発信する内容はそのままメディアに載ることはなくて、基本的に「記者」さんを通じて、読者目線の記事が書かれます。
なので、私の仕事は、最終アウトプットとなる「記事」を想定しながら、「記者」さんに情報を提供していくことがメインになります。

「記者」さんが何を書きたいと考えているのかを想像しながら、必要な情報を記事に書きやすいように整理する。
広報パーソンならあたりまえのことですが、cloudpack広報は基礎を徹底してやることを念頭においてコミュニケーションするよう心がけています。

プレスリリース

cloudpackの認知を得るための手段のひとつは『メディア露出』です。

広告としてメディアに露出する方法もあるので、少しは予算を使って出稿することもありますが、cloudpack広報が力を入れているのが『プレスリリース』を通じたメディア露出です。

社会で信頼されている第三者(記者さん)を通して、弊社の情報を発信していくことに価値があると考えているからです。

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新サービス、事務所移転、受賞報告、イベント情報など、企業活動を報告するプレスリリースを作成し、各メディアにお届けしています。

cloudpackが提供するサービスは、クラウドならではの物理的なモノが登場しない『無形サービス』なので、どう伝えたら分かりやすいのか、記者さんはどういった内容を記事にしたいのかに頭を巡らしたり、興味を喚起するようなタイトルを考えたりしながらプレスリリースを作成しています。

また、メディア毎に読者層が異なりますので、どの媒体がcloudpackの話題に受け入れられやすいのかなどを意識するようにしています。

cloudpackの過去のプレスリリースはこちらからご覧ください。

SNSとオウンドメディア

プレスリリース以外の情報発信としては、FacebookTwitterなどSNSでの情報発信と、今回あらたにcloudpack.media(オウンドメディア)もスタートしました。(ここのコトですね)
cloudpackのFacebookページはなんと3年もの間、平日は毎日更新し続けています。

いずれも記者さんの目を通さずダイレクトに私たちの言葉で伝搬されていくので、緊張感もひとしおですが、cloudpackの魅力もダイレクトに伝わっていくので力を入れていきます。今月から私がFacebook記事を担当しています。

メディア向けのイベントを定期開催

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良質な情報を提供するには、記者さんが求めている情報が必要です。そこで定期的に記者さんと対面でお会いする機会を設けようと考えました。

TECH系媒体でも、記者さんは必ずしもクラウドに精通しているとは限りませんし、定期的な異動で新任の記者さんもいらっしゃいます。cloudpackの理解以前に「クラウド」への理解が必要だろうと考え『メディア向けクラウド勉強会』を定期(四半期毎)開催することにしています。

過去3回の勉強会テーマはこちらです。

第1回:『クラウドはセキュリティ的に危ないのか』
第2回:『cloudpackからみたIoTの課題とクラウドユースケース』
第3回:『「クラウド」が歩んだ6年の変化〜cloudpackスタートから東日本大震災までのクラウド事情』

クラウド技術をベースにお客様のAWS導入を支援しているcloudpackだからこそお話できることがあるのでこれからもメディア向けイベントは継続して行っていきたいです。

メディアで記者のお仕事をされている皆さん、いきなりクラウド担当になって困った! クラウドの黎明期からの話が聞きたい! など、クラウドのことならなんでもcloudpackに頼ってくださいね!

自分なりの正解を探る広報道

『せいせいするほど、愛してる』の中で映るキラキラなジュエリーに囲まれたイベントや芸能人とのコラボ企画は、単純にかっこいいなぁ・楽しそうだなぁと思ったりもします。実際の広報の仕事をしていると、ドラマの世界はリアリティのない演出も多いなぁと感じています。

「広報には正解はない」という言葉を、いろいろなセミナーに参加してよく耳にします。正解がないということは終わりもないし、試行錯誤した結果を踏まえて模索を続ける以外にないということです。私は自分なりの正解をcloudpackの広報として形にしていきたいと考えています。

事業紹介以外にも目を向けると、広報として発信できる情報はいくつも見つかります。

例えば『社員の働きやすさを重視している』のは、cloudpackの魅力のひとつです。私が入社してすぐに、cloudpackの社内制度について取材していただいたことがあります。どういうわけか私たちラーメン屋さんみたいなポーズで笑っちゃいますが。

cappy

掲載記事:CAPPY:現場の声から生まれるアイレットの社内制度に企業文化の礎を見た

cloudpackはB2B企業だけど、かっこいいなぁ・楽しそうだなぁは、広報としてお伝えできるはず! 頑張れ私!