メールの送信はSESで送信すべきか?
それとも、EC2上にメールサーバ(MTA)を立てて、送信した方がいいのか?
どちらで送信する方がいいのかを検討するために、
まず、SESの利用料金を試算してみました。(SES価格表)

前提として、同一リージョン内からの送受信や、Free Tierなどの、
価格に割引がある部分は考慮していません。
(AWS環境以外から利用した場合の最もお金がかかる場合を想定しています)

試算したケースは、

(1) 毎日10,000通送信。1通当たりの容量は10kB

(2) 毎日100,000通送信。1通当たりの容量は10kB

の2パターンについて、月間(30日分)の利用料金を計算しています。
※データ転送量IN/OUTは同量としています。

Email Messages $0.10 per thousand 300,000 $30.00 3,000,000 $300.00
Data Transfer In $0.10 per GB 3GB $0.30 30GB $3.00
Data Transfer Out
First 1 GB per Month $0.00 per GB 1GB $0.00 1GB $0.00
Up to 10 TB per Month $0.15 per GB 2GB $0.30 29GB $4.35
Next 40 TB per Month $0.11 per GB
Next 100 TB per Month $0.09 per GB
Over 150 TB per Month $0.08 per GB
Total $30.60 $307.35

上記の表のように、「毎日10,000通送信。1通当たりの容量は10kB」の場合は月あたり、

メッセージ数: 10,000 x 30 = 300,000
データ転送量: 10kB x 300,000 = 3,000,000kB = 3GB

「毎日10,000通送信。1通当たりの容量は10kB」の場合は月あたり、

メッセージ数: 100,000 x 30 = 3,000,000
データ転送量: 10kB x 3,000,000 = 30,000,000kB = 30GB

となり、それぞれ、月あたり3,000円と30,000円程度となっています。

月次で3,000円となると、Microインスタンス一つか二つ分なので、
Microインスタンスが一日あたり10,000通のメールに対し、どのような対応となるか、
が注意点になってくると思います。

SESの場合は上記のようになりましたが、次は、MicroインスタンスのPostfixで、
Postalを使ってメール送信の性能テストをやろうと思います。

こちらの記事はなかの人(suz-lab)監修のもと掲載しています。
元記事は、こちら