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Amazon S3とCloudFrontを利用したホスティングの正しい利用方法

篠田 俊之

WRITTEN BY 篠田 俊之

Amazon S3を利用した「S3ホスティング」とAmazon CloudFrontを利用した「CDNホスティング」なら、
Amazon EC2を利用せずに、静的ファイル(HTML/CSS/JS/画像/動画/Flashなど)のみを対象としたホスティングを
行うことが可能です。

実際に各ホスティングを利用し、気付いた点をまとめてみました。

実験したサイトは、http://www.iret.co.jp/ で、以下のようにホスティングを変更してみました。
—–
一般的なDC

CDNホスティング(運用期間:約6ヶ月)

S3ホスティング(運用期間:約2ヶ月~)
—–
※運用期間の構成ファイルは同じで、企業サイトなのでほとんど更新はありませんでした。

まず一般的なDCにデータを置いていた際の状態についてですが、
各種検索エンジンで、http://www.iret.co.jp/ の全ページがインデックスされており、
「iret」「アイレット」「アイレット株式会社」などのキーワードで1位表示でした。
尚、Googleで、サイトリンクが表示されていました。

上記の状態からホスティングをCDNホスティングへ変更し、約6カ月間運用してみたところ、
「サイトリンクの消滅」という現象が起こりました。
※サイトリンクの詳細は、サイトリンク – ウェブマスターツールヘルプをご確認ください。

サイトリンクの出ているサイトで、サーバを変更してもドメインが同じなので、
基本的にサイトリンクが消滅するということはありません。
しかし、CDNホスティングの場合、サイトリンクが消滅してしまいました。

次にこの状態から、ホスティングをS3ホスティングに変更し、現時点で約2ヶ月間運用してみたところ、
DCで運用していた時と同様に、再度、サイトリンクが表示されました。

どうして、CDNホスティングの場合に、サイトリンクが消滅してしまうのか?
それとも、S3ホスティングとCDNホスティングで違いがあるのか?

といことで、レスポンスヘッダーを確認してみました。

○S3ホスティングで運用しているサイト

○CDNホスティングで運用しているサイト

※2011/05現在では、ANDROID IRETは、CDNホスティングしています。

上記を見てみると、CDNホスティングの場合には、「X-Cache: Hit from cloudfront」と記述されており、
CloudFrontから配信されていることが分かります。
また、「X-Cache」と表示されているので、キャッシュコンテンツと考えられると思います。

それでは、サイトリンクが出ている時(一般のDCおよびS3ホスティング時)の
インデックス数ですが、以下になります。

では、CDNホスティングの場合は、

結論としては、CDNホスティングを利用していた場合には、インデックス数が減少し、
Googleウェブマスターツール側でも、サイトリンクは表示されていないということでした。

Googleのアルゴリズムは公開されていないので憶測になりますが、
上記の内容からすると、CDNホスティングを利用し、HTMLファイルを置いている場合には、
キャッシュコンテンツと認識され、サイトとして見られない為に、インデックス数が減少したものと思います。
尚、CDNホスティングを継続していく場合、インデックスが無くなるもしくはTOPページのみになる可能性も
考えられるので、他の方法でのホスティングに切り替える必要があります。

ちなみに、上記でも記載しましたが、http://www.iret.co.jp/ は、S3ホスティングへ切り替えて、
約1カ月と少しの間運用したところ、サイトリンクおよびインデックス数が復活しました。
(※構成ファイルは、DCで運用していたものと同様)
元々サイトリンクが出ていたから早かったのでしょうか。

上記に書いた内容をまとめるとS3ホスティングとCDNホスティングの正しい利用方法は、
以下のようにするのが望ましいと思います。
—–
S3ホスティング:  静的サイトまるごと
CDNホスティング: CSSやJSといったファイルのみ
—–

CDNなので、一般的な使い方をしましょうということですね。

ですが、CDNホスティングは、低コストで世界対応が出来るホスティングなので、
短期間集中型の静的キャンペーンサイトなら、広告でアクセスを集めてもインデックスされる必要はないので、
利用は問題ないかなと思います。

正しい使い方をしないと、困ったことになりますね。

こちらの記事はなかの人(MEMO 4 ME)監修のもと掲載しています。
元記事は、こちら

篠田 俊之

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